学校で教える科目が理科なので、実験をグループでさせることがあります。女子高で教えていた頃は、とにかくグループの人間関係でもめる場面が多かったです。そのグループで少し時間が経つと「先生、班そろそろ変えようよー!好きな子で組みたい!」とうまく甘え声をあげる生徒が出ます。そんなとき私はよく言っていたのが「教室で一人もさみしい気持ちにさせないメンバーチェンジできる?それを確約するならいいよ」と。すると「できる!」と即答する子が出ます。でも思春期中2の即答する生徒の言葉は丸ごとは信じられません(笑)。そこで「寂しい気持ちになった子は寂しいですなんて言えないから、私が顔で判断してだめだなと思ったらすぐ戻します。」と言うと、友達づきあいが苦手な子がふっと表情を変えます。そこでさらに「仲良しで組んでもよいです。もしもこのクラスに仲良しがいない、友達がいないなら、私が友達になります」と言うと、全員の表情が変わります。そしてなんだか本当に意地悪な雰囲気が減っていくことが多かったのです。
安心できる場所
